
「陰徳積善(陰で徳を積むこと)は、よい知らせを呼び寄せる。人の見ていないところこそ、本当の自分が現れる最も肝心な瞬間」古代マヤ暦「13の音」越川宗亮著より
高校生になったばかりの頃、もう30年以上も経つのにいまだに覚えていることがあります。入学したばかりの頃にオリエンテーションがあって那須高原だったかな、どこかに泊まりがけの学校行事がありました。私は当時、すぐひとに馴染める性格ではなかったので入学したばかりのタイミングの宿泊行事は楽しみでもあり不安でもあり。
みんなが部屋を移動するときもあまり興味はなくてもひとりにはなりたくなくてみんなの流れに乗っていました。
途中、ある部屋へ間違えて入ってしまったときに美人でお洒落な、クラスでも目立っていた女の子がみんながいなくなったあと一人で大量の食器を静かに黙々と片付けているのを見つけてしまいました。それがとても意外だったのを覚えています。そして同時に「なんて素敵な子なんだろう」と憧れのような気持ちにもなりました。誰が片付けてくれたかなんてきっと誰も関心なかったと思います。人が見ていないところで楽しそうに一人でお皿を洗っている彼女はとても素敵でした。