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KIN254/音7

「職人気質の一途さは、自分や他人に正直でいたいという気持ちに通じる。人々に対する「畏怖の念」が自我を削ってくれる」古代マヤ暦「13の音」越川宗亮著より

 

子供の頃から職人さんに憧れていました。今は解体してしまったチェコスロバキアでガラス職人、金沢や京都で伝統工芸の職人や浅草で傘貼り職人。小学生の頃からかなり渋めでしたね。笑 自分もこうなりたいと思えるような憧れる「師匠」という存在がいて、何十年という時間をかけて「美」に近づいていく感じが好きです。お客さんや周りが褒めてくれたとしても自分のなかのゴールには終わりがない感じがいいんですよね。今日のマヤ暦のエネルギーを読んで、自分に正直でいたかったんだとわかりました。

 

今、ハマっている「虹プロジェクト2」を観ていると、本当にいろいろな場面で感動をもらいますが、この「畏怖の念」という感覚が参加者の彼らから見えてきてそのことに心が震えます。「恐怖心を覚えるほど素晴らしい」。ライバルでもある仲間に対して、焦りや嫉妬はもちろんあると思いますがそれよりも素直に仲間を「素晴らしい」と思える彼らが美しいんです。自分たちに本物の才能があるからこそわかってしまう相手の才能。昔、「カルテット」という演奏家を目指すドラマがありましたが、あれも自分たちに才能があるからこそ自分たちには才能がないことに気付くという切ないドラマだったと記憶しています。

 

ここでそのことに気付いてしまったとき、もう諦めるか、そんなことよりも自分の夢を実現するために死ぬ気で自分の限界だと思っているその先まで努力をしていくか。そこで道は別れます。だからこれからも目が離せません。ひとり熱量が高くてすみません。笑