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KIN228/音7

「自分の感情や人間関係、環境を調和に満ちたものとする。この調和が変革へ誘導してくれる。決して裁かず、責めず。」古代マヤ暦「13の音」越川宗亮著より

 

私が若い頃は「調和」という感覚があまりありませんでした。環境的に職業が役者だったので仕事はすべてオーディション。誰よりも自分のことを優先する姿勢にしていないと、瞬間で仕事をもらえるチャンスはなくなります。狭い世界でもあるのでオーディションに受かっても嬉しい気持ちと、それに伴う複雑な気持ちとありました。要するに疲れた、ということです。笑 どのお仕事でもみなさん色々ありますよねぇ。しみじみ。

 

沖ヨガと出会ってはじめて「調和」の大切さを学びました。ヨガの語源は「結ぶ、つなげる」。身体と心と意識、この3つを繋げる感覚を大切にしています。

 

私が都内にあった沖ヨガ指導者養成に通い始めた頃、同期の女性が「朝の早朝クラスに素敵なおじさまがいる」と興奮してて、私も早朝ヨガに興味があったのでほとんど始発電車に乗って何回か通った時期がありました。もう20年くらい前なので朝活の元祖ですよね。出勤前にヨガをして、みんなでカフェでお茶してから仕事に向かう。いま考えるとなんてハードなことをしていたんだろう。笑

みんなが話してた「素敵なおじさま」に私もお会いしました。ん?なんかどこかで見たことがあるような.....んなわけないよなぁと、ひとりで頭のなかアワアワしてたら、「椎名だよな」と役者時代の芸名を呼ばれてびっくり。そう、みんながいう素敵なおじさまは、以前2時間ドラマでお世話になった番組のプロデューサーでした。私はドラマ撮影が終わったあとに何回かみんなでご自宅にも遊びに行かせてもらったことのある方で、その頃はヨガなんてとんでもない。日本酒の酒瓶がズラーっと床に並んでいた方です。あまりの別人の変身ぶりに本当に驚きました。人間、こんなに変われるんだ。すっかりキャラも変わっていましたのでこっそり話を聞くと、当時のパートナーと別れてから自堕落の生活をやめて、マクロビオティックの食生活をひとりで楽しんでいるとのこと。本当に素敵なおじさまになっていました。

 

すみません、今日のエネルギーに戻りましょう。この素敵なおじさまのように、私もそうでしたが、例えばヨガを通して調和を学びすっかり変わってしまうことってあるんですよね。なにかの寂しさや辛さによって自分が被害者意識だったところから、まったく別の場所へ。面白いです。