
「プラスの発想が未来を明るいものにする。転ぶなかで、自我が削られ、相手への尊重を学ぶ。起き上がるときに覚醒する。」古代マヤ暦「13の音」越川宗亮著より
どの人間にも平等に未来はわからないですよね。自分が心配していることは、実際はほとんどの確率で現実には起こらないといいます。もちろん先の心配をしなように準備できることはしておくのは安心のために必要なことだと思いますが、必要以上に強く不安を感じて未来が暗くなってしまうのは本末転倒。今の気分が明日をつくります。そして転ばないとわからないこともあるんです。
ちょっと話は変わりますが、半年くらい前から突然、胸の肺のあたりに激痛を感じて苦しんでいる方がいて。寝ている姿勢でも激痛は止まらず、心臓、呼吸器、神経、漢方。どこの病院で診てもらっても健康で問題はないと言われてしまい本当に困っていました。
もともと背骨の側弯があった方でしたが数年通ってもらいながら姿勢もまっすぐになり、不定愁訴などもなくなってメンテナンスもされてたので本当に不思議でした。ところが昨日、その方がとても軽やかにいらして痛みが突然、出なくなってきたと。施術中もずっと同じ姿勢では寝ていられなかったのですがきのうは「ほんと、こうやって寝ていられるだけでなんて幸せなんだ」としみじみ。「この半年、あの痛みは本当に辛かったけど、でもあれを体験していまの身体の有難さがわかる」。結局のところ痛みの原因などもわからずじまいでしたが、とにかく痛みが消えて本当によかった。辛さを乗り越えたひとの優しくて強い美しさを感じました。